足立区議のおじいさんは、おじいさん(78歳)だけあって本当に言いたいこと以外の余計なことを言い過ぎてるし、言葉の選び方もオカシイのがもったいないと思う。
LGBTに注目が集まっているけれど、言いたいこと(主旨)は違うんじゃないかな。
この人は本当に少子化を憂えているんだと思う。
言いたいのは赤字部分。
結婚をして子どもを産み育てることの大切さを教えないといけない
それを同性愛と絡めたから視点がズレた。
同性愛者だけではなく、「生涯独身で子どもを作らない」「結婚はしたけど子どもは生まない選択」などのイマドキの多様な生き方っていうのも認めたくないんじゃないかな。
だって、理由はなんにせよ、子どもが生まれなきゃそりゃ人口は減るし、みんなが生まない作らない選択したら最終的には「足立区は滅びる」のはその通り。
足立区だけじゃなく、誰も生まなければ日本だって世界だって、そりゃ滅びる。
村田沙耶香的世界観ね。
多様な生き方を否定するつもりはまったくないけど、生まれる子どもが減り続けたら少子化が進むし、少子化が進むと共同体運営に支障が出る。
それはどうしようもなく大きな問題で、日本の国難でもある。
これは厳然たる事実で、差別意識とかどうとかっていうのとは別問題なんだよね。
人間の子どもが工場で生成できるようになれば別だけど、今のところは父親(精子)と母親(卵子と子宮を含める母体)がないと生まれないし、育成にも手がかかる。
将来の納税者で社会の構成員たる人間を完成させるために必要な費用と愛情と時間を用意するのには、
結婚して子どもを生み育てるのが幸福!
て価値観をより多くの人が共有して実行してもらうのが一番手っ取り早い。
できれば
若く結婚してできるだけたくさん産んで育てるのが最高に幸せ!!
だとモアベター。
だからそういう風に教育した方がいい、って言ってる。
それは洗脳とか管理社会とかってディストピア的に解釈することもできる。
産み育てる人生以外の選択を否定するのか、って。
やっとマイノリティーがマイノリティーってだけで排他されなくてもいい時代になってきた、多様な生き方が認められつつあるのに。
また逆行するようなことを言うのか、って。
ジレンマなのは、マイノリティー(少数派)ってマジョリティー(多数派)がいてこそのマイノリティーなんだよね。
産み育てる人、健康な人、働く人、ルールを守る人……そういうマジョリティーが社会の基礎を作ってる。
多数派が圧倒的に多数なら、マイノリティーが圧倒的に少数なら、マイノリティーの自由も支えていける。
だけど、その比率がどんどん縮んでいるのが現代で、だから危機感を持ってる人は焦ってる。
この区議のおじいちゃんも、問題意識があるのは政治家としてまっとうだと思う。
ただねー
そもそも、教育では性自認とか性愛対象の矯正なんて出来ないし、ヘテロ(異性愛)の人はLGBTの権利が向上されたからって「じゃあわたしも!」とはならないと思うんだよね。どっちもそれぞれそういう風にできてる。そういうもんなんだと思う。
(だからこそそう生きるしかないLGBTを差別しちゃいけないって流れになるわけ。おじいちゃん区議も今日から急におっさんずラブ人生歩めって言われても困るでしょ)
同性愛者…子ども作らない……ダメだ!っていう単純思考なんだろうけど、そこをつついても少子化は解消されない。
どう考えても今の少子化って雇用が流動化してて低賃金で生活が不安定だから結婚に踏み切れず子どもを持つ余裕がないからなのに。
「お金があったらもう1人欲しいんだけどな」
「家がもっと広かったら」
「残業しなくても生活できるなら」
「毎年昇給が確実なら」
「老後の不安がなければ」
「学費教育費を考えなくてもいいなら」
「子どもがいる人生って素晴らしい!」
と思ってても実行出来ない人をなんとかする方がいいと思うよ。
白石氏によると、発言は9月25日の区議会一般質問で、学校で出産、子育ての大切さをどう教えるかをただす際に出た。「LとGがもし足立区に完全に広がってしまったら区民はいなくなってしまう。子どもが一人も生まれないということですから」とも述べた。
白石氏は取材に「LGBTが極端に取り上げられたら子どもたちが将来、子どもを産んで育てる感覚がなくなってしまう。学校ではノーマルな結婚をして子どもを産み育てることの大切さを教えないといけない」と説明。差別に当たらないと主張している。