永遠は刻まれた過去の記憶にある。
いつかのある時親しかったとしても、その付き合いがずっと続いていくわけではない。
進学や引っ越し、趣味嗜好の変化、就職や結婚……
岐路はいくつもあり、人生はひとりひとりのもの。
目配せで言いたいことがわかったこともある。仲間うちだけで通じる笑いがあり、悲しみには同じ熱量で寄り添えた。
あんなにいつもいっしょにいたのに、たしかに同じものを見ていたのに。
会わなくなると、会わないでいることが当たり前になっている。
ずっといっしょにはいられない。
ずっとなんてない。
だけど。
だけどあの頃感じた永遠は、やっぱりたしかにここにある。
消えずに残っている。
永遠は、繰り返し思い出すここにある。
生き方が違ってしまっても、通じ合えなくなったとしても。
……もう、二度とあえなくても。
相手も自分も変わってしまったとしても。
刻印されたあのときは、永遠だ。
それは誰にも侵せない。
スタンドバイミーを観るとマイプライベートアイダホが浮かんでくる。
永遠は12歳にだけ、ってわけじゃない。