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Channel: [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]
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ラブの手前ーブロマンスー男の友情

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ちょっと前から「ブロマンス」という言葉を聞くようになった。

 

ラブロマンスからラが抜けている。

 

ラブ(恋愛)ではない。

そこに性的なものはない。


けれど、フレンドシップ(友情)というには熱情に溢れすぎているような、湿り気が多すぎるような、思いが強すぎるような、そういうなにか。

 

 

 

 

 

たとえばそれは、菅さんの弔辞にも感じとることができる。

故安倍晋三氏への哀切な語りかけは、まるで恋心の吐露にさえおもえた。

 

 

『走れメロス』でメロスとセリヌンティウスが通じ合っている、あの感じ。

 

 

男の友情の中でも、とくに特別なつながり。

 

 

刎頚の交わり、刎頚の友、なんて言葉もある。

 

メロスのために自分の命を邪智暴虐の王の前にさらりと差し出したセリヌンティウスのように、自らの首をかけてもいい関係。お互いのためになら斬首されてもかまわないという友情。

 

 

 

 

 

女の友情だって厚いと思うけれども、深くて豊かだと思うけれども、こういう感覚はないような気がする。

 

どんなに大事な友達だとしても、それはそれ。

 

刎頚…刎頚はないんじゃないか。

女同士の友情に、それはないような気がする。

 

 

 

そう思うと、男の友情って純愛なんじゃないかと思う。

 

 

女にはない感覚だからこそ、そこに憧れだとか尊いものを感じるのではないだろうか。

 

ちょっと馬鹿だな、とも思う。

変なの、とも思う。

嫉妬する気持ちもある。

 

 

 

彼女や妻がいても、男の友情はそれとは違う。

 

女のためにかける命と、友情のためにかける命は、なんだか違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのニオイを腐女子変換させたものがBL(ボーイズラブ)なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 


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