仲代達矢、素晴らしい俳優だよね…
わかってはいたけど、うん、やっぱり名優だわ。
元気で長生きして、いい演技を見せ続けてほしいな。
そんな仲代達矢演ずる倉木の自伝的映画「ノガミ」
戦災孤児の生き様を描いた映画なんだけど、これがとてもおもしろそうなんだよね。
生きるために盗み、スリ、かっぱらい…なんでもやったわ。
思い出したくもない過去ね…(遠い目
と、どこかの誰かの独白が聞こえてきそう。
そういう辛い人生経験が演技に深みをだすのかな。なんだかかなしい。
壮絶な演技に息を呑む香村。その手をぎゅっと握る息子。
そしてカットの声のあと倒れこむ倉木をおもわず抱きとめる香村。
抱き合って少しして、ゆっくり手を外す倉木…
医療ドラマだけど、それ以上に親子のドラマ。
倉木に親はなく、香村も父親がわからず、それでも…っていう。
いいシーンだなあ。
12年前、香村どこに惚れたの？
と問われ、過去を話す女弁護士。
酔った香村が「どんなに腕のいい外科医でも一万人しか救えない。足りない。それでは足りない…」と口走り、どんなに疲れていても朝には走って頭を空っぽにして研究を進めようとする香村に惚れたんだと言う。
そうだとしたら、今もすべてをなげうって研究に没頭している香村を止めたくて医療ミス裁判をやろうとしているのかもしれない。
表現法は独特だけど、これも愛のカタチじゃないかな？
未練たっぷりなんだと思う。
執着しすぎだもんね。ちっとも過去になってない。
香村先生にとっては完璧に過去の女だから、それが余計にムカつくんだろう。
表面には冷たくて独善的に見える香村先生。
だけど実は優しくて甘い男。
それがラストシーンの「頭を使え」につながる。
イイヒトすぎてかわいそう。
香村先生、ガンバ！
破裂第4回あらすじ
医療ミス隠蔽の証拠を佐久間（滝藤賢一）に握られた香村（椎名桔平）は、腹心の厨（甲本雅裕）と共にネオ医療センターに移籍を余儀なくされた。老人たちに突然死をもたらす大規模治験に表向き協力するが、裏では決して死人を出さないと心に誓い、突然死の回避策を研究し続ける。そんな中、倉木（仲代達矢）の心臓にも副作用の兆候が見え始め、焦る香村。だが倉木は撮影に打ちこむ余り体を酷使し、定期検査もすっぽかすようになる。強く憤慨し倉木と激しく口論する香村に、倉木の妻・彰子（キムラ緑子）は思いがけない秘密を打ち明ける。
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ドラマ破裂 第4回 頭を使え！ 劇中劇ノガミが泣ける
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