1巻~3巻まで無料で読めた。
電子書籍はお試しで色々読めるのが嬉しい。
コレで気に入って買った漫画がどれだけあることか…!
ダンジョン飯もテラフォーマーズも無料お試しで知ったんだよねー
ということでおかめ日和。
BeLOVEコミックスだって。
書店では絶対に手に取らないだろうなあ。
主人公はカメダヤスコさん。
でっぷりと太っていて鼻の穴が目立つ容姿。
漫画の主人公としては珍しく、ホンモノのデブス。
薔薇のためにの主人公は小デブだけど、やすこさんは大デブ。
婦人服のサイズで3L~4Lでもぱつんぱつん。ウエストは1メートル。
いつもすっぴんで髪はぼさぼさのままゴムでひとつにくくっている。服は着られればいい。
外見で救いがあるとすれば、笑顔に愛嬌があることくらい。
このやすこさんが、短気で偏食家だけど美形中年の夫と、優しいけどちょっと我儘な夫の祖父と、甘ったれの子供たちの世話をする漫画。
日常ほっこり系とでもいうのかな。
特別なことはない、普通のひとの普通の日常。
やすこさんはトロくてダサいけど、料理上手で懐が深くて、ある意味、理想の主婦でもある。
ほとんどDVレベルで横暴な夫はもとより、おじいちゃんも4歳の長男も3歳の次男も、めちゃくちゃ我儘。それを受け止めてすべて受け入れるやすこさんはまさに慈母!
もうね、読んでてめちゃくちゃイライラしたからね。
ストーリーが進むにつれて夫婦の馴れ初めや、夫の可愛げも出てくるということだけど、3巻までの時点では、ぜんっぜんだから。
読書メーターやAmazonの感想も読んだけど、評価はまっぷたつ。
泣けた、感動した、最高、という評価もあれば、最後まで読んでも登場人物がまったく好きになれなくて苦痛だったというものもあり。
夫はムカつくけどやすこさんが好き!とか、子どもたちが可愛い!というのが高評価に繋がっているみたい。愛読者には子どもたちの成長ややすこさんを応援する気持ちがあるわけ。
で、わたしは、たぶん続きは読まない。
無料なら読んでもいいけど、お金は出さないな。
漫画としての完成度は高いんだよ。
絵も魅力的だし、特別な事件がないのに飽きないで読める。
これは上手い作家さんだと思う。
でもね、いかんせん、登場人物が好きになれない。
これ、このタイプの漫画を読むには致命的でしょ。
まず、子どもたちが可愛いと思えないもん。クソガキじゃん。幼いから仕方ない、とは思えない。だってうちには3歳の娘がいるからね。
3歳や4歳ならしょうがないよねーとは思えない。
2巻で生まれた娘(千明チハル)は可愛いけど。鉄巌(テツガン)と雄大(ユウダイ)兄弟は嫌い。
やすこさんが幼稚園でママさんたちに遠巻きにされる場面があるけど、わたしもやすこさんとその子どもたちにはお近づきになりたくない。
ママチャリに幼児をふたり乗せて、その上に満載の買い物袋…怒鳴る夫の気持ちがわかる。
四十過ぎのおっさん(夫)が心配で産後2時間で産院をこっそり抜け出す感性、理解不能。
ことあるごとに怒鳴り散らす夫、亀田岳太郎は、そりゃあムカつく。
だけどそれをよしとして受け入れているやすこさんがいなければ、ここまで増長しないはず。
子どもを甘やかすやすこさんにイラつく岳太郎の感覚の方がよっぽどわかるんだよね。ブチ切れすぎだし我儘すぎるけど、言っている内容は理解できる。
やすこさんは優しいけど、器が大きいように見えるけど、ただ鈍感なだけなんじゃないか?と思う。
自分の許容量が大きい分、他人にもそれを期待しているというか。
迷惑をかけられても笑って許す。
でも、わたしのウッカリや失敗も許してね、という。
無意識だろうけどね。そういう感覚で生きているんだと思う。
わたしはやすこさんの危機意識のないところ、ナチュラルに図々しいところ、すぐ泣くところ、ちっとも好きになれない。
ほのぼの家族モノなのに可愛いと思えるのが生まれたての赤ちゃんしかいないんだもん。
漫画としてはおもしろいし脇役のママさんや宮本さんたちは好きなんだけど、メインキャラがあれじゃあ…ダメだわ。お金払ってイライラしながら漫画読みたくない。
↧
おかめ日和 1巻〜3巻 入江喜和
↧