ワイドなショー見てます。
駅伝四つん這いニュースについて。
武田鉄矢の発言を引用するのは業腹ですが、悔しいけどとても腑に落ちる表現でした……
桜が満開に咲き、それがあっという間に散ってしまう。
鮮やかに紅葉した山々も寒気とともに枯れ落ちてしまう。
負けが決まっているのに全力を傾ける。
滅びがわかっているのにともに焼け落ちる。
不条理で不合理で、愚かな、かなしさ。
そこに、どうしようもなく、「美」を感じてしまう。
偉人の後を追う(自害する)、好きな人のいない世界にサヨナラを告げる、もろともに心中してしまう……
玉砕、特攻……
そんなこと、頭で考えたら絶対にダメなことなのに、善悪で言ったら「悪」なのに、感情は「美」を感じてしまう。
たとえば復讐のために人生をかけ、相手を地獄に落とすために自らも堕ちようとする人がいるなら、
「そんなことはやめなよ。自分の人生を楽しもうよ。幸せになるのが一番だよ」
と言いたい。
だけど、なにもかもなげうって、怒りと悲しみの冷たい炎で灼きつくそうという姿は、理屈を超えて美しい。
これはまったく合理的ではない「感情」で、この「感情」を権力側が利用したらとんでもないことになると思う。
「精神論」「根性」「非国民」「チームのために」「会社のために」
そんな風に利用されたらシャレにならない。
無理して苦労する姿、利益度外視で必死になる姿に、感動してしまうから。
その姿に「美しさ」を「見事だ」と「立派」だと思ってしまうから。
無茶をする本人もそこに陶酔してしまうし、見ている周囲も熱狂してしまう。
それはどうしようもなく、そういう風に心が動いてしまう。
だからこそ、そういう気持ちを認めて、あるものとして、平常時にコントロールして抑制しなければならないものだと思う。
滅びの美学は、フィクションだけで楽しもう。
わたしが駅伝の四つん這い映像をみた感想
「血が出てるじゃん 痛そう〜 タスキ渡される次の女の子も泣いてるし、なんとかならんの……」