「往復書簡」ネタバレ無し版の感想です。
ネタバレしまくり版は後ほどアップします。
10年後の卒業文集
ある日の事故は事件だったのか。
学生時代の悦子のことを髪の毛ボサボサ眼鏡と書かれていたことに強い違和感を感じていた。
アズも静も書いていたよね。
三十路を目前にした大人なら同じことを表現するにしても多少はオブラートに包まないか?
(リアルタイム眼鏡で髪の毛ボサボサでダサいわたしとしては他人事とは思えない)
静と浩一の結婚式にあらわれた、奥さまになって美しく変身した「悦子」との対比として(伏線として?)繰り返したのだろう。
「小説」として外から見たらその仕掛けはわかる。
結末にいたるヒントのひとつなんだろう。
これがそのまま、本当に友人間のお手紙だと思ったら、なかなかのもんだと思う。
つまりはこういうところなんだよね、と。
そういうのも含めての仕掛けなら、やはり湊かなえはイヤラシイ。
じんわり人間のイヤーなところを見せてくれる。
推理や仮定や思い込み、イメージや誤解、それぞれの思惑。
この書簡を文集にするなら、みんなはどんな感想を抱くのだろう。
文集なんて、真実よりも当たり障りのない無難な作文のほうが平和だね。
20年後の宿題
定年退職した教師と元教え子の書簡。
宿題を解かされたのは誰だったのか。
どんな教師が「良い先生」なのかは受け取る側による。
人間だから相性があるし、状況や見え方も違う。
「あの日」に関わった6人の近況をこういう形で知ろうとし、6人目の後押しを企てたのは、良くも悪くもいかにも教師だと思う。
教え導くという職業病か。
15年後の補習
ラブレター。
とてもわかりやすいミステリー。
王道展開を上手に描いてあった。
ドラマ化されてるみたいだけど、これは手紙だからイイのであって、ドラマにしたらベタすぎて陳腐で見てられないんじゃないかと思う。(ドラマ見てないけど)
1年後の連絡網
親切な蛇足。
文庫版書き下ろし。
本編読んだらわかるでしょ、ということを親切に付け加えている。
あの人とあの人はラブラブだよー 安心してねー という、ただそれだけ。
ネタバレしまくり版は後ほどアップします。
10年後の卒業文集
ある日の事故は事件だったのか。
学生時代の悦子のことを髪の毛ボサボサ眼鏡と書かれていたことに強い違和感を感じていた。
アズも静も書いていたよね。
三十路を目前にした大人なら同じことを表現するにしても多少はオブラートに包まないか?
(リアルタイム眼鏡で髪の毛ボサボサでダサいわたしとしては他人事とは思えない)
静と浩一の結婚式にあらわれた、奥さまになって美しく変身した「悦子」との対比として(伏線として?)繰り返したのだろう。
「小説」として外から見たらその仕掛けはわかる。
結末にいたるヒントのひとつなんだろう。
これがそのまま、本当に友人間のお手紙だと思ったら、なかなかのもんだと思う。
つまりはこういうところなんだよね、と。
そういうのも含めての仕掛けなら、やはり湊かなえはイヤラシイ。
じんわり人間のイヤーなところを見せてくれる。
推理や仮定や思い込み、イメージや誤解、それぞれの思惑。
この書簡を文集にするなら、みんなはどんな感想を抱くのだろう。
文集なんて、真実よりも当たり障りのない無難な作文のほうが平和だね。
20年後の宿題
定年退職した教師と元教え子の書簡。
宿題を解かされたのは誰だったのか。
どんな教師が「良い先生」なのかは受け取る側による。
人間だから相性があるし、状況や見え方も違う。
「あの日」に関わった6人の近況をこういう形で知ろうとし、6人目の後押しを企てたのは、良くも悪くもいかにも教師だと思う。
教え導くという職業病か。
15年後の補習
ラブレター。
とてもわかりやすいミステリー。
王道展開を上手に描いてあった。
ドラマ化されてるみたいだけど、これは手紙だからイイのであって、ドラマにしたらベタすぎて陳腐で見てられないんじゃないかと思う。(ドラマ見てないけど)
1年後の連絡網
親切な蛇足。
文庫版書き下ろし。
本編読んだらわかるでしょ、ということを親切に付け加えている。
あの人とあの人はラブラブだよー 安心してねー という、ただそれだけ。
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