世界三大珍味……
食べたことがあるか?
あったっけ?
てゆか。
世界三大珍味
ってなんだっけ?
わからなかったら検索ケンサクゥー!
- キャビア by チョウザメの卵の塩漬け。 主な産地はロシア。
- フォアグラ by フランス語で「肥えた肝臓」という意味。
- トリュフ by セイヨウショウロというキノコ。
世界三大珍味はキャビア、フォアグラ、トリュフ。
そういえばそうだったね。
知ってたわ。
知ってた、知ってた。
ぜんぶ食べたことある。
珍味っていうほど珍しいものでもないような気がする。
養殖技術や輸送技術の進化の賜物か。
しょっちゅう食べるものではないね。
令和に入ってからは一個も食べてない。
あ、昭和時代にも食べてないかも。うん、食べてない。
世界三大珍味は平成時代食べてた。
たぶん、初体験は中学校卒業してすぐくらい。
中学校卒業高校入学お祝い記念で、人生初のフランス料理に連れて行って貰ったんだ。
母の勤めてた病院の院長先生がわたしともうひとりの同級生の女の子を招待してくれたんだよね。
院長先生のトコは息子さんばっかりで、娘とデートっぽいのがしてみたかったんだと思う。
「息子なんて外食一緒に行こうって誘ってもついてこなくてツマラン。家でカップラーメンの方が良いんだって」と寂しげだったから。
あと、従業員へのサービス?優しさ?
ウチの母と同級生の母はベテラン看護婦(看護師以前の時代)で、信頼されていて、優遇されてた。
(従業員の子どもをレストランに招待する企画は慣例化するはずだった……が、なんやかやあってわたしたちのこの一回きりで終了した。まあ色々あるよね)
おかげでわたしは美味しいのものにありつけたってワケ。
院長先生の運転するおベンツに乗せてもらって、シャンデリアの輝く美しい調度品に囲まれたレストランで食べた生まれて初めての本格的なフランス料理……夢のようだったなあ。
ずっとドキドキしてた。
緊張したけど、同級生の女の子も一緒だったし、院長先生とも親しくしてもらってたから、ちゃんと料理の味も楽しめた。
キャビアはしょっぱいと思った。
缶入りでパンにつけて食べた。焼きたてパンがおいしかった。缶入りでキャビアを提供されたのは後にも先にもこの時だけ。缶入り丸ごとって!いくらするんだ……(白目
トリュフは乾燥したキノコだね、と思った。
フォアグラは美味しさに感動した。
なーん!!これ!なん!なんなん?!めっちゃクリーミィー!なめらか!お肉と大根(牛肉フォアグラ大根が重なってた)と食べるとサイコー!かかってるソースうっまー!!!
あのときの感動は今も鮮やかに思い出せる。
良い体験をさせてもらったなあ。
初体験の時の印象を引きずっているせいか、今でもフォアグラには憧憬に似た思いがある。
その思いがあるだけに裏切られるとムカつく。
庶民的居酒屋ではもう2度とフォアグラは注文しない。
(フォアグラ寿司……期待してたのに……許さん、許さんぞォー!!)