「スカーレット」面白いなあ!
それぞれの人間がそれぞれの立場でちゃんと生きているのが、物語のため主人公のためのピースの一片ではなく、それぞれの理屈でそれぞれの人生を歩んでいるのが素晴らしい。
脇役だって。
脇役だって、その人の人生の主役なのだから。
物語を進ませるための「ご都合」や主人公が幸せになるようには動かないのが当たり前。
もちろんこの「スカーレット」という物語は喜美子のためのものだからじょうじお父ちゃんのあんぽんたんも喜美子の成長や健気さや明るさを輝かせるためなのだけれど。
じょうじお父ちゃんがちゃんとそういう人、って生きているように見える。
喜美子の事情は事情として、深酒してすれ違うちや子さんにも、ちや子さんの人生があるのだと思える。
しみじみと、いいドラマだなあ、と思う。
久しぶりにそう思えるドラマに出会えて嬉しい。
(それにしても、戸田恵梨香は演技は素晴らしくても見た目はアラサーにしか見えないのに、大島優子は高校生役がナチュラルに見えるのがスゴイ。元トップアイドルの底力か)
ーーとまあ、ドラマとしては大満足の毎朝なのだけれど。
喜美子の父母はヒドイな!
ふたりとも、心根は優しいんだと思う。
「いい人」なんだと思う。
だけど、人の親としてはドクズじゃ!
なーーーーーーーーにが
「肉じゃが……食べて欲しかったな……肉なしの肉じゃがだけど……」
(察してちゃんオーラバリバリ発動)
「いいの!大阪に戻って。なんとかするから……」
(察してちゃんオーラさらにどーん!)
ああ、気持ち悪い母親!
娘から「わたしがなんとかする」って言わせるテクニック駆使!
キモ!
きんもーーっ
酒浸りで仕事サボりがちでツケためる(借金する)父ちゃんがどうしようもないのは見たまんまだけども、家計を切り盛りできてこそ主婦って大久保さん言うてましたやん。
酒好きだけど酒に弱い父ちゃんなんだから、2杯目3杯目から酒を水で薄めるくらいの工夫しろっつうの。
ツケで飲むお店に「子どもが食べる米代にも事欠くようなお恥ずかしい次第ですので、次からツケ払いは断って下さい。これまでの溜まっているお支払いは少しずつでも必ず……申し訳ありません」とかなんとか頭下げるのがスジでしょうが。
物分かりのいい妻、優しい母親のような顔してるけど、とんだ女だよ。
帰ってきた喜美子に「お酒は週末だけ!……週3日!体も心配だから」て言わせてるし。
それ言うのお前の役目じゃろが。
娘に丸投げ。
しかも明確に頼むでなく、あくまでも娘の自発的自由意志っていう形にもっていってるっていう極悪さ。
あー、嫌い!
こういう卑怯な女、嫌いだわー
ドラマとしては重要な役だし、いていいんだけどね。
あ、じょうじお父ちゃんもドラマの登場人物としては好きだけど、リアルに存在してたら毛嫌いすると思う。喜美子は出来過ぎ。実家から脱出したがってるなおこがフツーだよ。