だんだん好きになってたのに、ミュカー!!
という感想でした。
それにしても殺伐としてる。
少女小説らしく美男美女のバーゲンセールだけど、中身は政略策謀血戦。
恋愛もあることはあるけど、みんな色恋より大事なものがあるっていう…少女小説?
でも、そう、これこそコバルト。
可愛らしい少女漫画な表紙挿絵イラストの糖衣錠、中身は血風砂塵謀略の泥沼。あー懐かしい。
主人公に降りかかる苦難苦難苦難。
希望からの転落。
笑顔からの裏切り。
だけどへこたれない挫けそうになっても立ち上がる不屈の根性。
ああ、大好きです。
わたしの大好きなパターンです。
物語はまだプロローグ。
流血女神伝シリーズは本編22巻外伝3巻番外編2巻全27巻!
ググって驚愕。
大河…大河ドラマじゃないですかーっ
漫画で27巻はわかるけど、小説で27巻はなかなかのもんですよ。
てことで、忘却の術にかかりがちなわたしとしてはこれからの長い旅路の道標を感じたわけです。
読み進めていくうちにあれ?どうだったっけ?と思うに決まっているので、振り返り用にがっつりネタバレしてるあらすじを書くよ。
今後のためのあらすじ
(がっつりネタバレ)
ルトヴィア帝国の北公国ゼカロの雪深い山奥(ヤンガの村)で、猟師の家の娘として暮らしていた少女・カリエ。
猟師の娘カリエは14歳の冬、エディアルド(皇子の従者)に攫われた。ゼカロ公の孫であり病に伏せるルトヴィア帝国アルゼウス皇子に瓜二つの容姿だったためだ。ルトヴィア帝国では皇帝候補者たる皇子は14歳までにカデーレに行き、そこから選帝までの期間、帝王学を学ぶ必要がある。
カリエはエド(エディアルド)により皇子の身代わりとして教育され、皇帝候補者としてカデーレ離宮へ赴く。
皇帝候補者
ドミトリアス(ドーン):東公国 クアヒナ公国出身第一皇子 玉座に最もふさわしく最も遠い
イレシオン(シオン):南公国 ガゼッタ公国出身第二皇子 病弱で優しい
アルゼウス(アル):北公国 ゼカロ公国出身第三皇子 本物は病の床 カリエが男装
ミューカレウス(ミュカ):西公国 アビーテ公国出身第四皇子 誇り高くわがまま
ミュカとカリエは港街に出かけ暗殺されかけるもラクリゼ(褐色の肌と金色の目のザカール人)に救われる。ふたりとも命は助かったものの、ミュカは歩けず言葉も発せられないほどの後遺症が残る。
暗殺未遂事件の黒幕はシオンだった。
後ろ盾の有力なアルとミュカを消すことでドーンに皇帝の座を与えたかった。(病弱なシオンは余命いくばくもない)
シオンは死罪。
ミュカは治療のため皇位継承戦リタイア(祖国アビーテで療養)。
残る皇子はドーンとアルになった。
権勢をほこるゼカロ公国のアルが有力視されるが、本物のアルゼウス皇子が病没してしまう。
アルを演じるカリエは女性なので永遠には身代わりは出来ない。どう転んでも期限付きの交代劇だった。本物が亡くなってしまったからにはアル(カリエ)も存在は許されない。
アル(カリエ)の殺害を命じられたエドは迷い悩むが、カリエとともに逃げて生きる道を選んだ。
アルゼウス失踪により、残ったドーン皇子が次代のルトヴィア皇帝に内定する。