香村せんせいが髭面に!
倉木(実父)の死にショックをうけて髭剃りもできなかったのか…?
厨の母親の病室で「お前の母親に厨療法をやってみろ」「お前に三千人の命を背負えるのか?!」と迫る。
ビビる厨。
厨せんせいは覚悟が足らないんだよね。
しょせん、厨療法なんて言ってはいるけど香村療法に乗っかっただけだから信念も哲学もない。
香村せんせいに迫られても佐久間ならギョロ目をぐりぐりさせながら笑ってやり遂げるでしょう。
香村と佐久間、ふたりはよく似ている。
自分の信念に殉ずる男。
向かう方向が違うだけで、他人の意見も社会常識もいっさい関知しないで突き進む。
ふたりのゴールが同じなら最強のチームになれただろうに。
倉木没後3ヶ月、世間はぴんぴんぽっくりブームになっていた。
安楽死させた医師を擁護する運動、桜のように美しい潔い死が持て囃される風潮。
もちろんそんな空気をつくりあげたのは佐久間だ。
香村は髭を剃って反撃ののろしをあげる。
ジャーナリストのたまきと協力して佐久間への対抗策を練りつつ、海外の知己の協力で副作用の研究をすすめる。あいかわらず仕事熱心。
しかし暴走したモロ師岡(訛り演技が凄くて何言ってるかわからない)にサツガイされてしまうたまき。泣きすぎて過呼吸になる元嫁弁護士。ドラマでは元嫁じゃなくて元恋人か。過呼吸癖があるなら紙袋常備しておけばいいのに、と過呼吸シーンを見るたびに思う。
医療ミスを遺族の前で認めつつ自分の主張を演説する香村が今回の見せ場。
1人の命は俺じゃなくても救える。だが、数百万の命は俺にしか救えない!
カッコイイ…!
これは公子、惚れ直したんじゃ?
もともと未練いっぱいだったもんね。
香村療法が完璧になれば数百万の命が救える。
だからこそ寸暇を惜しんで研究していた。
研究が遅れればそれだけ救える命が零れ落ちてしまうから。
…うん、そんな価値観の持ち主なら、佐久間がどんな策を弄しても説得されるわけないね。
佐久間は死を救いだと思ってる。
香村は死から救いたいと思ってる。
これは相入れるわけがない。
さあ、次回はとうとう最終回!
ふたりの対決シーンが楽しみです。
第6回あらすじ
被験者たちが心臓破裂のタイムリミットを迎えようとしていたが、佐久間(滝藤賢一)のプロパガンダが着々と進み、世論は「ポックリ死」を理想とする方向に傾いていた。香村はジャーナリストの珠季(市川実和子)と組み、佐久間を潰すためのネタに迫るが、珠季が小池(モロ師岡)に殺されてしまう。だが珠季は公子(坂井真紀)に決定的な物証を遺していた。佐久間はその物証を手に入れるため、香村を医療ミス裁判の件で脅して取引を申し出るが、香村は思いもよらない行動に出る。
最終回あらすじ
香村(椎名桔平)を命の危険から救ったのは、意外な人物だった。安楽死法案の国会提出を目前に佐久間(滝藤賢一)の「プロジェクト天寿」が大詰めを迎える中、ネオ医療センターでは突然死に怯える被験者が出始め、厨(甲本雅裕)ら職員達にも動揺が広がる。事務次官の林田(佐戸井けん太)は治験の中止を命じようとするが、佐久間に弱みを握られ身動きが取れない。そんな中、香村は公子(坂井真紀)と共に佐久間の身辺を洗い、官房長・城(佐野史郎)に接近。最後の勝負に出る。そしてついに、安楽死法案を推進する超党派の国会議員連盟の集会で、運命の時がやってきた……。