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Channel: [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]
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NHKの皮肉 24時間TVの裏でバリバラ 障害者✖️感動=感動ポルノ

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今やってるのを見てる。凄いな、NHK。攻撃的。

 

障害者のほとんどは

障害者✖️感動を嫌い!と思っているって。

円グラフまで駆使してる。

 

今まさに裏番組で24時間TV(言わずと知れた「愛は地球を救う」感動の番組)やってるこのタイミングで!

バリバラも生放送。

 

下には下がいる。

無意識の差別。

ほら見てみ!障害者なのにこんなに頑張ってはる!あんたは五体満足なんやから…

一見良い番組に出てるみたい。

ジブンも良いことしてる気になってる。

 

障害者をトクベツな存在として、ヨソにおく装置になっちゃうトコが気持ち悪いんだよね。

 

障害は不便だけどそれが必ずしも不幸に繋がるってわけじゃないし、障害者がすべて聖者でも人格者でもないということ。

 

なんかね、妊婦さんと似てる思う。

妊婦さんって悪阻があったりだるくなったり疲れやすかったりして、普通の人より手助けや思い遣りが必要だよね。でも、みんながみんな素敵なママじゃない。良い人ばっかりでもない。根性悪もグータラもアホもいる。それはかつて自分が妊婦だったからわかる。わたしは今も昔もずーっと怠惰なオタクで、人格者とは遠い。妊婦だったときも聖母にはならなかった。

 

障害者だって、きっとそう。

 

わたしみたいな怠惰なオタクもいると思う。

グータラでズルい奴も、意地悪な奴も、いるのが当たり前。

だって障害者っていったって、先天的なひとも後天的なひともいる。

わたしだってある日失明するかもしれないし、半身付随になるかもしれない。

そしてそうなったからといって、急に聖者にはなれない。

どうなってもやっぱりわたしはオタクだろうと思う。

 

もちろんハンデがあるぶん、ないひとより努力や工夫をしているのも事実だろうと思う。そこに感動する気持ちがうまれるのは自然なことだと思う。

 

その、自然に湧き上がる感動と、演出された感動と。

テレビという演出ありきの媒体で割り切るのは難しい。

 

それでもやっぱり、違和感覚えることはあるよね。

 

これはNHKの挑戦状かもしれない。

 

24時間TVよ。

このメッセージを受け取って、次はどう出る?

 

 


       

 

 

 

 

 

リアル 1 (Young jump comics)
井上 雄彦
集英社
2002-09-18

 

 


車椅子バスケットボールの物語。
ここで健常者の少年が車椅子に乗っている障害者に
「ズルいぞ、そんなカッコいいマシン(車椅子)に乗ってさ!」
ってなコトを言う場面がある。

一つの側面として、パラリンピックで義足で駆ける選手に羨望するように、障害がカッコ良く見えることもある。

障害者という一括りで憐れむべき存在、とすることはおかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ホーキングは難病におかされているけれど、かといって彼が「下の」存在だと誰が言うだろう?


正直に言って、外見にあらわれる特異な相違に、思わず目を見開くことはある。
心に衝撃を覚えることもある。

わたし自身は障害者に上手に接している自信はない。
というか、対人の対応はどんな人が相手であってもむずかしい。

怖そうなひとだな、苦手なタイプだな、近寄りがたいな…
そんな風に思うことのどこかに差別感情が無いとも言えない。

それでも、障害があるとかないとか病気やら怪我とか、人種やらなんやらとか、そういうことで決めつけるのはしたくない。

聖者と決めつけるのも、ヘンだよね。






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