鈴木亮平曰く主役はふきどん。
なるほど主役でした。
第一回でも思ったけど子役演技上手すぎ。
ふき役の子(柿原りんかちゃん)顔泥だらけなのに美少女すぎ。
こりゃ高く売れるわ。
ベタといえば非常にベタなお話ですが、貧しさゆえに売られてゆく少女っていうのはせつないもの。
健気で泣けるよね。
白い米が混ざった雑穀おにぎりにかぶりつく場面。
役人に年貢米を誤魔化されてもどうすることもできずにいる場面。
糸の家の奉公の話に喜ぶ場面、そしてその話が立ち消えになったときの場面。
最後に桜島の美しさを、涙で真っ赤になった目で見つめる場面。
ふきどんの表情の素晴らしさに引き込まれてしまった。
物語としては、史実よりもせごどんのまっすぐで優しい不器用な人間性を伝えることを重視していると感じた。
役人がベタに賄賂を受け取り、ベタに年貢米をチョロまかし、主役の純情な青年せごどんが正義の怒りに震えるっていう王道!
虐げられた可哀想な農民がこっそり『隠し田』(お上に隠して耕してる秘密の田んぼ。女城主直虎でもあったね!)やってて、意外な強かさに打ちのめされるのも王道!
やっぱり農民がいちばん強いんじゃんっていうね、7人の侍だよね。菊千代だよね。
(黒澤明監督の7人の侍は白黒映画だけど超エンタメ作品なので必見)
瑛太演じる大久保さぁが小松帯刀(篤姫のときの役)に見えてしょうがないけど、回を重ねたらきっと大久保利通に見えてくるはず。でも時代的にも題材的にも確実に篤姫登場するだろうから混乱必至。
その大久保さぁがなぜか糸(黒木華)にほんのり片思いっぽい描写があって、ちょっとあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!って気分になった。
……そーいうの、大河ドラマに求めてないんだよぉ゛!!
糸がなぜか幼馴染になっててなぜかせごどんにくっついて動くのは、まあしょうがない。
ヒロインのキャラを立てたいんでしょう。
女性が画面にいた方が華やかだしね!
あの時代の薩摩で鯛をひっくり返したくらいで女が口挟むなんてアリエナイなんて言うのは野暮ってもんだよね。
ていうか、そもそも「食べ物を粗末に…」って言ってたけど、焼き魚が地べたに落ちたくらいなら普通に拾って食べると思う。
3秒ルールでオッケーよ。砂払えばいけるって。
どうしても気になるなら水で洗って汁物に入れちゃえばいいし。
個人的にグッときた場面。
せごどんがうなぎを取り逃がしたところ。
それはわたしのおいなりさんだ……
ゲフンゲフン!
農民の強かさを感じる。
思いのほかユーモラス。
面白かったけど大河ドラマに女性を持ち上げる風潮を作った戦犯かと思うと…うう。
後半は菅田将暉が主役になってた。
徳川家がメインのときだけ輝く。
実はまだ観てない。
いつか視聴する日をかなり愉しみにしている。
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