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Channel: [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]
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小室哲哉引退会見におもうこと

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不倫報道はきっかけにすぎなかった。

疲れ果ててしまったんだ。

 

窶れて萎れてうなだれて……

 

こんな無惨な小室さんを見ることになるなんて。

 

 

歳月っていうのは残酷なものだと思う。

 

名声や金銭ではなく好きな音楽がやりたかった、と言った言葉に嘘はないと思う。

だけど時代の寵児になって高慢になっていたのも事実。

 

栄華に放蕩、3度の結婚。

多くのスキャンダル、逮捕、病気、介護。

 

誰にも比べられないような栄光と転落。

だけど、それよりも強く彼を苛んだのは、自分の才能の枯渇だったのかもしれない。

 

 

絶頂期のように楽曲が作れない。

期待にこたえられない。

飽きられている。

 

自分でも意欲の減退を感じ、完成度に満足できず、過去の自分の幻影に苦しんで。

 

20代30代40代の頃と、還暦近くになった今。

そのあまりの乖離に心身ともに疲れてしまったんだろう。

 

 

小室哲哉は聖人君子じゃない。

楽曲も名曲だけじゃない。

 

人間の好き嫌いも多いし食べ物も超偏食、言うこともコロコロ変わる。

大金が欲しかったわけじゃないと言いつつ高級車集めてたし、とんでもない散財してた。贅沢が嫌いなひとじゃない。

 

 

だけど、本当に凄いひと。

 

 

激しい毀誉褒貶すらスターだからと思ってしまう。

善い悪いではなく。

会見で名前の出たマイケルジャクソンのように、そういう凡人を裁く規範を超えたひとだとおもう。

 

 

 

 

 

 

30〜25年前はほんっとにカッコよかった。

パフォーマンスも曲も、なにもかも。

 

 

小室さんは、いまの自分が、これからの自分が、「小室哲哉」として世間に晒され続けることに耐えられなくなったのかもしれないと思う。

 

軽やかにリズミカルに要塞のようなキーボードの城のなか躍動していた小室哲哉こそが本当の小室哲哉だから。

 

 

 

 

あの頃を知っていた人間としては、小室さんがまた素晴らしい曲を発表してくれる未来があれば……と期待してしまうけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GB FILE 1977-1992 / B'z ユニコーン 米米CLUB TMN
塚本 忠夫
ソニーマガジンズ
1993-11-10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tetsuya Komuro Interviews Vol.4 (from 2006 to 2013)
小室 哲哉
リットーミュージック
2013-08-01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TMN final live LAST GROOVE 5.19
TMN
エピックレコードジャパン
1994-08-11

 

 

 

 

 

 

 


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